科学的に言えば、恋愛は脳内麻薬物質により発生する幻覚と言われています。

この脳内麻薬物質が大量発生してしまうと…とても危ない思考に走ってしまうので、十分に気を付けてくださいね。

「自分はそんなに馬鹿じゃない」「そこまで行く奴はもともと危ない思考の人間なんだ」「私はしっかりしているから大丈夫」「理性くらいある!」…様々な反論が聞こえてきそうですが、そんなことを言えるのは“今は正常”だからです。

覚醒剤の中毒者も、脳内麻薬物質中毒者も、本来の状態であれば正常ですが、麻薬作用によって脳内神経などが麻痺してしまったり、脳の機能が麻痺してしまうことによって引き起こされる現象なので、自分の意思・感覚ではないのです。

誰だって自分はまともにありたいと思うのは当たり前でしょう。

自分がまともだと思うのも当たり前でしょう。

ただ、そこに麻薬が見せる幻覚世界が現れてしまったり、麻薬が発生させる脳神経の麻痺してしまうことで、異常な思考や行動でも、自分は正しい・まともだと思ってしまっているだけなのですから。

油断していてはいけませんよ?覚醒剤は使用する、しないの自分の意思で、自分が異常になってしまうことを防ぐことはできますが、脳内麻薬物質はそうはいきません。

ある程度の脳内麻薬物質は、恋愛をすることには欠かせないものでもありますので、大いに楽しんで頂きたいのですが…この脳内麻薬物質も度を越えてしまう程に大量発生させてしまうと…とても怖い思考が出来上がってしまうでしょう。

恐い思考と言うのは、“独りよがりな勝手気ままの恋愛思考”です。

最も分かりやすい例を挙げるならば“ストーカー”ですね。ストーカーは完全なる脳内麻薬物質の異常分泌だと思います。

妄想がどんどん激しくなり、好きになった相手の全てを知りたくなります。想いを寄せる人間を“完全なる私物化思考”が出来るのでしょう。

相手のことを私物化しているのですから、自分が相手の全てを把握していくことに何の違和感もないのです。

だって本人は好きな相手を“自分の物”と思ってしまっているのですから。

たとえ、相手が自分の存在を知っていようが知っていなかろうが、自分のことを嫌っていようが拒絶していようが…関係ないのです。

「意中の相手は自分のことを好きなんだ」と“根拠のない自信で思い込んでいる”のですから。

こっそりと尾行して、好きになった相手の日常の行動パターンを把握することも、相手の着信音を狂ったように鳴らし続けるのも、あらゆる場面で待ち伏せすることも…本人に罪悪感や悪者意識はありません。

自分の物を把握しているだけであって、その対象である意中の相手も自分のことを好きだと信じて疑わないのですから。

好きな相手に知られることを相手が嫌がっているとは感じていないのです。

はっきりと「迷惑だ」とか「気持ち悪い」とか、「嫌い」等のあからさまな拒絶をされても、恐ろしい程に自分の妄想に良いように受け取ってしまうのです。

これって…本当に怖い、というよりも悲しい現象ですよね。

他人事と笑っていてはけません。

くれぐれも脳内麻薬物質分泌には気を付けてください。

「危ないかな?」と感じたら、自分でセーブするよう意識して見てくださいね。