思春期に入ると、必ずと言って話題になるのが“初体験”ですね。

若かりし…そして青臭い学生時代、初体験について友人たちと盛り上がった記憶がある方も少なくはないかと思います。

同世代、または年近い知り合いが初体験を経験した時、焦りを感じたり口に出せない興奮に頬を染めたりしたものですよね?

「俺、実はとうとうヤッちゃった…」「私…初体験しちゃった…」と、誰かの一言を皮切りに、行為の感想を聞きたくて一気に質問攻めをする未経験者の仲間に、まだまだ卑猥な単語を口にするのが慣れていない中で、「あれ」とか「そこ」とか「あそこ」とか、比喩的表現で回答されると、その比喩表現に対して妄想力に拍車がかかり、より一層の興奮と好奇心を掻き立てられたことでしょう。

なつかしい青春時代の1ページを思い起こさせるような話、“初体験”が今回おテーマなのですが、初体験はいつだったでしょう?10代でしたでしょうか?20代でしょうか?

まぁ、そこは人それぞれであると思います。個人的な感覚ですが、私のまわりでの初体験平均年齢に関しては早すぎることも遅すぎることもない気がします。

しかし、最近、少し心配なことがあります。ティーン紙や女性誌などで、円グラフになっている“初体験の平均年齢”って良くみかけますよね?

年々、初体験を経験した平均年齢が低くなってきているようですが、その点についてはいかが思われますか?

私は、中学生で初体験を経験した方が世間的一般論から言わせれば「早すぎる」と思われる傾向が多かった世代なのですが、現代社会の初体験では、小学生低学年、中学年…という子たちも少なくないらしいのです。

これはいくらなんでも「早すぎる」と感じますね。性器が未完成な状態での性行為に、何の意味があるのでしょう…。

ましてや精神面もまだまだ未熟な小学生、心も身体も未完成状態で行うセックスは、今後の人生での価値観や感覚、そして肉体・健康面での意味合いでもデメリットが大きすぎるのではないかと感じています。

テレビの慎太番組で、「援助交際の世界では中学生は金額が落ちている、小学生には負ける」と言っているモザイクのかけられた援助交際をしている女子中学生のインタビューを見たことがあります。

胸が痛いと言うよりも、無知の行動に呆れると言うか、空しさすら感じました。

好きな相手が出来て…その相手に触れたい、セックスしたいと感じるのは人間の自然な本能ではありますが、その行為を本当に心と体で感じるためにも、その感じるだけの心と体の準備が必要なのです。

「皆やってるから」「自分だけ置いてかれたくないから」…というような単純な感覚でセックスをする子供が出てきているそうですが、そんなくだらない焦りや理由でセックスに挑戦してほしくは無いですね。

せっかくの素敵な楽しい幸せになる行為なのに、中途半端な好奇心で初体験を経験した結果、未熟な性器に支障がでてしまったり、その支障が原因で病気を発症させてしまう危険性もあります。

また、気持ちの良い行為も気持ちが良いと感じられる状態が備わっていない中で迎えた初体験が原因で、その後成長した体でも気持ちが良いと感じられない…不感症になってしまうきっかけとなってしまうこともあるようです。

これから初体験を迎える子供たちには、絶対に焦らず、周りに流されず、準備が整った状態で迎えてほしいと切に願います。