少し科学的な話しを・・・。

恋愛って麻薬中毒であること、ご存知でしょうか?

「麻薬って覚醒剤とか?」

…いやいやいや、そんな恐ろしいものではありません。
正確に言うならば、“脳内麻薬物質による中毒症状”ですね。

こんなことを言ってしまっては…何だかガッカリしてしまうかもしれませんが、恋愛は1種の幻です。

幻覚です。

脳内に麻薬物質が分泌され、特定の相手を見るとドキドキしたり、特定の相手を想うだけでもドキドキしたり、特定の相手と接触すると動悸が激しくなったりするのも、全て脳内麻薬物質が引き起こしている幻覚なのです。

個人的には、この幻覚から恋が始まり、一緒に過ごしていくうちに精神的・肉体的繋がりが深くなり…愛へと進化していくと思っていますが、恋も愛もとにかく楽しんで幸せになってほしいと願います。

さて、恋愛中毒の方のお話です。

冒頭でお話しさせて頂いたように、恋愛は自ら作り出した脳内麻薬物質による幻覚ではありますが、「楽しい」「嬉しい」「ドキドキする」等、恋愛特有の激しい感情に対して中毒症状を出してしまう方は実在します。

これが“恋愛依存症”の方です。

一般的に恋愛依存症とは、常に恋人がいなければ生きていけない、決して一人では生きていけない…このような人を指していることが多いかと思いますが、まぁ、それが間違っているということでもないのですけれど…根本的な要因は、恋愛で得られる頃が出来る脳内麻薬物質を味わいたいということなのではないかと思います。

「私は恋人が…自分を愛してくれる人がいないと生きていけないの…」ですとか、「俺は恋人がいない期間は一切ないね」とおっしゃられている方、どちらも、極論から言えば、自分が恋愛をしている時に発生させる脳内麻薬物質で気持ち良くなりたい…ということなのでしょうね。

この脳内麻薬物質から得られる感覚が欲しいがために恋愛を繰り返している…と言っても間違ってはいないと思います。

“恋人がいないと生きていけないから、いつだって楽しい恋をする”は、言い方を変えれば“脳内麻薬物質を発生させたいから恋をする”にもなるのではないでしょうか?

もしくは“無意識だけど脳内麻薬物質を欲しているから恋人と別れても、新たな脳内麻薬物質を発生させてくれる対象をすぐさま見つける”…という言い方もあるかもしれませんね。

恋愛依存症の方は、もっと的確な表現をすると、やはり“脳内麻薬物質中毒者”なのでしょう。

「自分は死ぬまで恋をして生きる」…さらっと聞くと、何となくカッコいい言葉のようにも感じますが、自らが発しているとはいえ、“麻薬物質”というからには“麻薬”です。

あまりに絶え間なく発し続けていると、神経が弱ってきてしまう可能性だってないとは言い切れません。

「自分は恋愛依存症だ!」と言い切れる方は、少しだけでも脳内を休めてあげる時間を作ってあげる方が良いのかもしれませんね。