自分の気持ちがわからないM女

僕のところには調教希望の女性や性に関して悩んでいる女性からの問い合わせが多数送られてくる。

基本的にすべての問い合わせに返信をさせて頂いているが、無数の女性とのやり取りの中で思うことがある。

M女は自分の気持ちが理解できていないケースがとても多い。厳密に言えば自分はMなのか、どんなMなのかという事に迷っている。

調教される事に対する憧れ、ぼんやりとした興味、好奇心……。

たまたまネットで見たSM画像、飲み会で知人から聞いたアブノーマルな体験談等、興味を持つきっかけは人それぞれだろう。

切っ掛けがぼんやりしたものであるから、そこから生まれる興味もぼんやりとしたものである事に無理はない。

しかし自分が調教の世界に足を踏み入れるとなったら、自分が何に興味を持っているかははっきりした方が良い。

 

「SM」という言葉から想像する世界は千差万別

SMや調教の世界は多岐に渡り、人によってNGや加減の程度も異なる。ある女性には最高に興奮する事が、ある女性にはトラウマになってしまう事もある。

自分の考えを整理するにあたり、まずはNGを列挙する事をオススメする。

NGの例としては以下のようなものがある。

チェックリスト

  • 汚いプレイ
  • 跡が残るようなプレイ
  • 私生活への干渉

 

パートナーを探す際、Mの性質上相手に内容を任せたくなる場合が多い。しかし初心者の場合は特に、自身のNGをはっきりと相手に伝えておく必要がある。

そのNGを無視するような男性とはそもそも関係を持たないか、2回目以降の関係は考えない方が良い。

嘘をつく男性は、何度でも嘘をつく。何度でもNGの約束を破る。

S男性を大別すると二種類に別れる。

M女を段階を踏んで調教していく男と、性欲のはけ口に使用する男だ。

女性の中でも乱暴に扱われる事に興奮する方もいるが、後者はその場の思いつきでやりたい事をやるだけといった場合が多い。

そういった男性はM女が少し嫌がっただけで機嫌が悪くなったり、他に目ぼしい女性が見つかると途端に扱いが雑になったり、性欲優先なので突然呼び出されたりする。

それでは奴隷として調教されているとは言い難いし、理想としていた関係とは程遠いのではないだろうか。

主従関係を持つ前提として、人として信用できなければならない。

M女は自分の気持ちを整理した方が良いと先述したが、良いパートナーが見つかれば甘美な主従関係を築く事は難しい事ではない。

①自身のNGをはっきりと伝える事

②性欲に振り回されず、良いパートナーを見つける事に注力すること。

まずはこの2つに集中してみよう。

経験してみたい事や、なりたい姿(関係)がわからないのは当然だ。しかし自分の身を守りながら甘美な世界へ飛び込む為、①②は是非とも胸に留めて貰いたい。