1980年に任天堂から発売された家庭用ゲーム機、ゲーム&ウォッチの第1作目、ボールBALLAC-01(以下「ボール」)は、1983年生まれの私が、生まれて初めて遊んだゲーム機です。

私が小さい時の我が家ではゲームと言うと、この「ボール」のことでした。
少し大きくなってゲームボーイやファミコンが周りで爆発的に流行り始めてからも、我が家ではまだ、ゲームといえばこの「ボール」でした。
私が小学生になって、周りと合わせたい一心でどうしても欲しかったゲームボーイを、必死に貯めたおこずかいで買いましたが、マリオやカービィなどの登場人物の操作が難しくやりこみ要素が多すぎて、結局安定のゲーム&ウォッチに戻りました。また、このゲームでしたら1日3ゲームという決まりさえ守れば、毎日でも何時間やっても母から怒られなかったので、かなりやり込んでいました。

このゲーム&ウォッチが我が家にあった理由は、少し年上の姉の誕生日プレゼントに、発売日に父が買ってきたそうです。これが表向き(父曰く)ですが、実際のところは母曰く、どうしても友人のうちで真っ先に欲しかった父が、仕事を頑張るからと母におねだりをして許可を得た上で、頑張ると言った仕事を早抜けして、発売日に並んで買ってきたとのことでした。
ちなみにその時、姉は2歳なので確実にゲームを買いたい父の口実に使われただけです。

このことで今だに姉は誕生日プレゼントを一回損していると言っています。

このゲームの内容は、画面に映し出された人間(?)を2つのボタンで操作してボールをジャグリングのように投げ、1回も下に落とさないようにお手玉をするだけのゲームなのですが、ボールを2つにできたり3つにできたりして、点数が上がるにつれてボールのスピードが上がってくるし、一定の点数を超えるとガクッとスピードが落ちて残像が見え始めるので、お手玉するだけというとかなり簡単に聞こえますが、落とさないようにするのは意外と難しいものです。
我が家では「ボール」を、例えば家族全員でケーキを食べるときや何かの順番を決めるときなど、このゲームで勝負して、いい点数を取った順に好きなものを選べるということに使っていました。家族全員やり込んでいたので、勝負の結果が出るまでにかなり時間はかかりますが、家族でガヤガヤ言いながら、外野(主に両親)からの妨害を気にせずにできるかどうかで結果が違うので、外野に反抗しながらも、集中しながら楽しんでゲームをしたのを鮮明に覚えています。
もしかしたら、我が家の姉妹の集中力ととても負けず嫌いな性格は、このゲーム&ウォッチの家族対決で培われたと言っても過言ではないかもしれません。
もちろん、勝負とはいえ、子供には心ばかりのハンデがありましたが、結構容赦がなかったので、今考えるとかなり大人げない両親だし、何事にも手を抜くなと教えられたのを二人は図らずとも体現していたんだなと微笑ましく思います。(多分、本気で負けたくなかっただけでしょうが)

このゲームで高得点を出すポイントは、まず集中するということとタイミングを見るときに、自分も音を出すということです。音を出すことで、ボールに反応しやすかったと記憶しています。ボールが早くなってからは息を吐くだけでもいいので、タイミングを逃さないように必死でした。
音があるのとないのとでは全然結果が違ってくるので、息でタイミングを計って吐いていました。

ここまでボールBALLAC-01の思い出を書いてきましたが、久しぶりに実際にゲームをしたくなってきたので、次に実家に帰った際にはいろいろな種類のケーキを買って帰り、両親を巻き込んでゲーム&ウォッチ大会を開催しようと思います。

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